任意整理は債務整理の中でも比較的頻繁に利用されている債務整理方法で、利用を検討している人も多い債務整理方法だと思うのでしっかりとメリットやデメリットなどを理解して、利用を検討するといいと思います。
任意整理は利用者が多い債務整理方法ですが、メリットやデメリットを正確に把握している方はあまり多くないと思います。
任意整理後に後悔しないためにもメリットやデメリット位はある程度理解してから手続きをすると安心だと思います。
任意整理で借金返済するメリット
任意整理はほかの債務整理方法と比べて使い勝手の良い債務整理方法として知られています。
実際にほかの債務整理方法と比べて柔軟性が高い債務整理方法なので、債務整理手続きによる借金返済を考えているなら一番の候補になってくる債務整理方法だと思います。
下記で任意整理のメリットについてまとめているので参考にしてください。
- 手続きが簡単
- 金融業者からの督促を止められる
- 財産が没収されない
- 家族や勤務先に債務整理したことを知られにくい
- 債務整理する借金を選ぶことができる
任意整理は手続きが簡単
任意整理は裁判所を通さずに、債権者と債務者が直接交渉するという債務整理方法なので、何か細かいルールがあるというわけではないです。
個人再生や自己破産の場合には裁判所に提出が義務付けられている書類がなどがありますが、任意整理の場合はそういった法的な詳細ルールがあるわけではないので、かなり手軽に利用することができます。
任意整理の場合なら裁判所での手続きがないので、弁護士に手続きを任せてしまえば、基本的には書類集めの手伝いをするくらいで、他はすべて任せることができます。
任意整理は金融業者からの督促を止められる
借金返済で支払が滞っていると、金融業者などの債権者から借金返済の督促が手紙や電話などで行われたりします。
場合によっては金融業者が直接自宅などを訪問して借金返済の督促をしてくる場合もあります。
こういった金融業者からの借金の督促は、精神的にも苦痛を伴うものになり、借金返済で困ってることが周りにバレる可能性があります。
しかし任意整理を弁護士に依頼すると、弁護士等から債権者に通知が出されて、借金している債務者へ督促をすることができなくなります。
借金の督促が止まれば、生活もしやすくなるのでそれだけでもかなり大きなメリットだと思います。
任意整理は財産が没収されない
債務整理をすると財産が没収されると思っている人も多いですが、任意整理はやり方次第では財産に影響を与えずに債務整理することができるので、デメリットが非常に小さいです。
自己破産や個人再生だと、どうしても財産に少なからず影響が出てしまいますが、任意整理の場合にはあくまでも裁判所を通さない私的な手続き方法なので色々な選択肢を選ぶことができます。
特に家や車などについては、生活のライフラインになっていると思うので、家や車を失わずに、債務整理したいと思っている場合には、任意整理の利用を選択肢として選ぶといいかもしれないですね。
任意整理は家族や勤務先に手続きしたことがバレない
任意整理の場合には債務整理したとしても政府の刊行物である「官報」には掲載されないのはもちろんですが、裁判所を通さずに私的に行う債務整理方法なので、他人に債務整理していることを知られるか可能性はかなり低いです。
個人再生や自己破産の場合には裁判所に提出する資料として、家計の状況や勤務先の退職金などについて申告する必要があったりするので、場合によってはバレるか可能性があります。
任意整理の場合には書類の提出が義務付けられているわけではないので、その書類作成の過程で家族や会社に債務整理のことを知られる可能性は小さいと思っていいと思います。
債務整理する借金を選ぶことができる
任意整理の一番大きなメリットはこの「債務整理する借金を選ぶことができる」ということだと個人的に思っています。
個人再生や自己破産の場合には債務整理する借金は選ぶことができず、基本的に全ての借金が債務整理の対象になってしまいます。
そのため返済中の車のローンだったり、連帯保証人が設定されているような借金も個人再生や自己破産の場合には債務整理されてしまいます。
しかし任意整理の場合には、債務整理されたら困る借金を残した状態で債務整理することができるので、ローンを払っている途中の車を残せたり、連帯保証人に迷惑をかけずに債務整理することができます。
任意整理での借金返済のデメリット
任意整理での借金返済には上記のように色々なメリットがありますが、逆にデメリットもいくつか存在します。
任意整理の場合には個人再生や自己破産と比べるとかなりデメリットは小さいと思っていいと思います。
まあ、それでもいくつかのデメリットはあるので、任意整理をする前にはしっかりとデメリットを理解してから行うようにすることが大事になってきます。
- 信用情報がブラックリストに登録されてしまう
- 裁判を起こされる可能性がある
- 借金減額効果が低い
- 弁護士に交渉力が必要
任意整理をすると信用情報がブラックリストに登録
信用情報がブラックリストに登録されてしまうというのは、任意整理に限ったことではなく、自己破産や個人再生でも同様に発生するデメリットです。
債務整理をすると金融機関からの借金を減額することができますが、それは金融機関にとっては金融事故として扱われます。
こういった金融事故を起こした人は金融機関が情報共有しているデータベースである信用情報機関のデータベースにブラックリストとして掲載されるということです。
この信用情報機関の情報は金融機関などでしか開示されてない情報なので、一般公開されることはないですが、クレジットカードの与信審査やローン審査の際にはこの信用情報が参考人されるので、ブラックリストに掲載されている間は審査に落ちる可能性が高いというのは知っておきましょう。
債務整理による信用情報のブラックリスト掲載期間について信用情報機関ごとにまとめています。ブラックリストがいつ消えるのか気になっているなら参考にしてください。
任意整理をすると裁判を起こされる可能性がある
任意整理は債権者と債務者が直接交渉する債務整理方法で、その間に裁判所などが介在しないので、交渉状況によっては裁判を起こされてしまう可能性があります。
金融業者は「貸金返還請求訴訟」という裁判を起こして、この裁判に負けると給料を差し押さえられてしまう可能性があります。
ただ債務整理に慣れているような弁護士なら「どの債権者が裁判を起こしてきやすいのか」ということを経験から知っているので、裁判を起こしそうな債権者の借金を除外することでこのデメリットは回避できます。
任意整理は借金減額効果が低い
任意整理は個人再生や自己破産と比べて、手軽に利用することができる債務整理方法ですが、その分だけ借金減額効果は低いと思っておくといいです。
任意整理に比べると個人再生や自己破産の方が、デメリットは大きいですがその分だけ借金の減額幅は格段に大きいです。
まあ、これは任意整理という特性上しかたがないことだと思います。
借金の金額が大きい場合には任意整理の減額効果では不足する可能性があるので、借金の金額や自分の収入状況によってどの債務整理方法が適切なのか選ぶようにしましょう。
任意整理は弁護士に交渉力が必要
任意整理は個人再生や自己破産のように借金の減額幅が法律である程度決まっているということはなく、交渉によって返済条件を決めるという債務整理方法です。
そのため弁護士の交渉力によって、どのような返済条件で和解するかが違ってきます。
交渉力がなかったり、任意整理に慣れてないような弁護士に担当されると、有利な返済条件で合意できなかったり、裁判になってしまったりするリスクがあります。
そういった意味では交渉する弁護士の力に左右される債務整理方法と言えるかもしれないですね。
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任意整理は比較的デメリットが小さく利用しやすい債務整理方法ですが、手続きをするのは基本的に弁護士になります。
自分でも手続きすることはできますが、金融業者との交渉などがあるで個人がやっても相手は真剣に取り合ってくれないです。
そのため任意整理は弁護士が交渉や手続きを行うのが普通なのですが、その際には弁護士選びが非常に大事になってきます。
どの弁護士がやっても任意整理の結果が一緒なら選ぶ必要はないですが、任意整理は裁判所が関わってない私的な交渉による債務整理方法なので、交渉力次第で返済条件が違ってきます。
つまり任意整理の結果は弁護士の交渉力と経験によって比例するということです。
しっかりと裁判にならずに有利な条件で和解するためには、交渉力と経験がある弁護士に依頼する必要があります。
任意整理に慣れれている弁護士に債務整理を依頼すればメリットが大きくなりますし、逆の弁護士に依頼するとデメリットが大きくなります。
任意整理は特に弁護士選びが重要なので、あらかじめ無料相談などを利用して弁護士をチェックするといいと思います。
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