自動車ローン(マイカーローン)は支払い負担が大きいので、給料が下がったり、仕事を辞めることになったなどの経済状況の大きな変化によって、自動車ローン(マイカーローン)による借金が払えなくなってしまうことは普通にありえます。
自動車を一括で購入できるのはよほど経済的に余裕がある方に限られるので普通は自動車ローンを組んで購入するというのが一般的です。
そんな自動車ローン(マイカーローン)による借金返済ができなくなってしまって、ローンを滞納してしまった場合や、ローンを払える見込みがないので債務整理によって自動車ローンを整理したらどのような影響が出るのかまとめています。
自動車ローンによる借金負担が重いと感じているなら、借金返済の参考になるかと思うのでご覧ください。
自動車ローンを滞納するとどうなる?
自動車ローンによる借金返済ができなくなってしまってローンを滞納するとどうなるのでしょうか?
自動車ローンは借金のようなものなので、返済できなくなってしまってローンを滞納すれば遅延損害金が発生することになります。遅延損害金は簡単に説明すると延滞料金のことです。遅延損害金は通常の利息よりも負担が重いので、ローンの支払い負担がさらに重くなってしまいます。
他にも電話や郵便などによる督促なども行われることになるので、借金返済に関する精神的負担が重くのしかかることになります。
そうした自動車ローン滞納によるデメリットで私がきついと感じるのが「信用情報がブラックリストに登録」と「自動車が引き上げられる」ということだと思います。
信用情報がブラックリストに登録
自動車ローンを滞納すると信用情報がブラックリストに登録されることになります。信用情報とは借金の経歴のようなもので、信用情報は信用情報機関を通じて色々な金融業者に信用情報として共有されることになります。
信用情報がブラックになってしまうと、新たにローンが組めなくなってしまったり、クレジットカードが作れなくなってしまうなどの金融サービスを受ける場合に色々なデメリットを受けることになります。
信用情報がブラックになると滞納を解消しないとその状況が続くことになり、滞納を解消したとしても5年間は信用情報がブラックのままということになってしまいます。
ただ滞納するとすぐに信用情報がブラックになるというわけではないです。ローン会社によって対応は違ってくると思いますが、1カ月以上滞納すると信用情報がブラックになってしまう可能性があるので注意が必要です。
そのため信用情報を傷つけたくないなら早めに対応することが重要になってきます。
債務整理による信用情報のブラックリスト掲載期間について信用情報機関ごとにまとめています。ブラックリストがいつ消えるのか気になっているなら参考にしてください。
ローン会社に車を引き上げられる
自動車ローンの滞納が2カ月近く続くことになると、ローン会社によっては自動車を引き上げてしまいます。
引き上げ時期についてはローン会社によって違ってくるので一概には2カ月とは言えませんが、1カ月以上自動車ローンを滞納していたら危ないと思ったほうがいいかもしれないです。
一般的な契約では自動車ローンを完済するまでは、自動車の所有権はローン会社にあるということが多いので、自動車の引き上げを拒否することは難しいです。
自動車の引き上げを阻止するためには、滞納している自動車ローンと遅延損害金を全額支払う必要があります。
自動車の引き上げを拒否すると裁判所に強制執行の申立てをされてしまい、裁判所を通じて自動車を差し押さえられることになるので、自動車の引き上げ阻止はかなり難しいと思ったほうがいいです。
自動車ローンは債務整理で減額可能か?
自動車ローンを返済できない状況になってしまった場合には債務整理などを利用して自動車ローンを整理することを考える必要があると思います。
ローンが返済できるならそれに越したことはないですが、自動車自体の価格が高額なので、自動車ローンの負担額も結構大きいと思います。
そうした状況の中で経済的な変化があって返済ができなくなってしまった場合には、債務整理を検討するのが一番現実的なのではないかと思います。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産などの手続き方法があるので自動車ローンの返済が難しいと思ったらこれらの債務整理方法の中から最適なものを選ぶといいと思います。
任意整理
任意整理は弁護士や司法書士が自動車ローンのローン会社と交渉することによって、ローンの利息を免除してもらったり毎月の返済額を小さくしてもらうなどして、返済負担を軽くするという債務整理方法です。
任意整理は債務整理方法の中ではデメリットが小さくで一番利用しやすい債務整理方法ですが、ローンが大幅に減額するというわけではないので、仕事がないなどの無職の方の利用は難しいと思ったほうがいいです。
また自動車ローンを任意整理すると、ローン会社に自動車を引き揚げられてしまう可能性があるということも理解しておきましょう。
任意整理をによる借金返済について初心者でもわかりやすく説明しています。任意整理を初めて利用して債務整理する場合の手続きの流れ利用条件などを解説しています。任意整理におすすめな弁護士や司法書士をまとめているので参考にしてください。
個人再生
個人再生は裁判所で手続する債務整理方法で、任意整理よりも借金の減額幅が大きいということもあり、借金額が大きい方におすすめな債務整理方法です。
個人再生は自動車ローンを含めた全ての借金が債務整理対象になりますので、自動車ローン以外にも色々な借金があって、自動車ローンだけ減額しても完済が難しいという場合に利用を検討したい債務整理方法です。
また個人再生は住宅ローン特則を利用すれば、住宅ローンを払っている家をそのまま残しながら借金を大幅に減額することができるので、生活環境を変えずに大幅に借金を減額できる可能性があります。
ただ任意整理と同様に、自動車ローンを個人再生の対象にするとローン会社に自動車が引き上げられてしまうことになります。
個人再生とはどのような債務整理方法なのか初心者にもわかりやすいように説明しています。個人再生の手続きの流れや利用条件を解説しているのでご覧ください。また個人再生の無料相談におすすめな弁護士・司法書士をまとめているので参考にしてください。
自己破産
自己破産は裁判所で手続する債務整理方法で、裁判所が免責を認めれば自動車ローンの返済義務がなくなるので、事実上自動車ローンによる借金がゼロになる債務整理方法です。
自己破産は自動車ローンを含めたすべての借金が対象になるので、自動さyローン以外にも返済しきれない借金がある場合にはまとめて借金免除の対象になります。
ただ自己破産すると高額資産が没収されてしまうので、自動車はもちろんですが持ち家などの高額資産も失うことになります。
しかし自動車ローンを減額すれば、どっちにしろ自動車はローン会社に引き上げられるので、自動車は手放すことになります。
自己破産は強力な債務整理方法ですが、デメリットも大きい債務整理方法なので、利用する際にはあらかじめ無料相談を利用して詳しい説明を受けてから利用するか決めましょう。
自己破産とはどのような債務整理方法なのか初心者にもわかりやすいように説明しています。自己破産の手続きの流れや利用条件を解説しているのでご覧ください。また自己破産の無料相談に対応しているおすすめ弁護士・司法書士をまとめているので参考にしてください。
自動車を残して債務整理で借金を減額する方法
自動車ローンを債務整理の対象にしてしまうと、ローン会社が自動車を引き上げてしまう可能性が高いので、自動車を残すことができない可能性があります。
しかし住んでいる場所によっては自動車が生活必需品になっていて、自動車がないと買い物をすることすら困難という方もいるかと思います。
そういった場合に債務整理で自動車を手放すことになってしまったら、借金負担は軽くなっても生活できなくなる可能性があります。
では自動車を残しながら借金負担を軽くする方法はないのでしょうか?
結論を言ってしまうと、自動車ローンしか借金がないという場合には難しいですが、自動車ローン以外にも借金があるということなら、自動車ローン以外の借金を債務整理することで、借金全体の負担を軽減することは可能です。
個人再生や自己破産だと全ての借金が債務整理対象になってしまうので、自動車ローンも債務整理対象になってしまいますが、任意整理は債務整理する借金の対象を選ぶことができるので、自動車ローン以外の借金を整理するということが可能です。
任意整理で自動車ローン以外の借金を債務整理対象にすれば、自動車を残しながら借金返済の負担を軽くすることができます。
自動車ローン以外の借金を整理して、その余力を自動車ローン返済に充てるということが可能になります。
自動車ローンの借り換えで借金負担を軽くする!
自動車ローンの返済負担を軽くする方法として債務整理以外の方法として、自動車ローンを借り換えるという方法も考えられます。
金利が高いディーラーローンなどの利用しているなら、低金利の銀行ローンなどに借り換えることで、金利差の分だけ自動車ローンの支払い負担を軽くすることができると思います。
金利が安くなれば毎月の支払額が減ることになるので、こういった地味なところから返済負担を軽減していくことも考えてみるといいと思います。
ただ自動車ローンの借り換えをするためには、新たに借りたお金で今の自動車ローンを一括返済することになるので、借り換えるためには新たに借りる金融機関から審査を受ける必要があります。
銀行などの低金利でお金を借りられるところだと審査も厳しいということは理解しておきましょう。
また自動車ローンを借り換えのために一括返済することで、手数料が発生する可能性があります。おそらく数千円程度だと思いますが、こういった小さい負担があることも覚えておきましょう。
まとめ
自動車ローンを払えなくなってしまったら、自動車ローンを借り換えるなどの対策方法によって多少は毎月の返済負担が軽くなりますが、それでも自動車ローンの返済が難しいなら債務整理を検討する必要があります。
ただ自動車ローンを債務整理の対象にしてしまうと、ローン会社に自動車を引き上げられてしまう可能性があるので、自動車を手元に残せない可能性があります。
もし債務整理をしたいけど自動車も手元に残したいというなら、任意整理を利用して、自動車ローンを債務整理対象から外して、自動車ローン以外の借金を債務整理対象にして返済負担を減らすという方法が考えられます。
このようにやり方によっては自動車を手元に残しながら債務整理することも考えられますので、借金返済で困っているならまずは無料相談を利用して弁護士や司法書士に借金問題を相談してはどうでしょうか。
当サイトでは借金返済について無料相談を行っている弁護士事務所や司法書士事務所をまとめているので参考になると思います。
メールや電話で無料相談をすることができるので、まずは気軽に公式サイトの相談フォームからメールで問い合わせてみてはどうでしょうか。
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